日本人は人生のレールに囚われすぎていると思う話
みなさん、こんにちは。YUNIです。
今日は、私が今まで23年間生きてきて感じた
日本人は人生のレールに囚われすぎていると思う話
について書いていきたいと思います。
*今回の記事は私の考えをお話ししているだけですので、必ずしも正しいというわけではありません。一つの考え方として読んでいただけると嬉しいです。
目次
- 日本において一般的に基準化されている人生のレール
- なぜ人生のレールが重視されるのか
- もっとたくさんの選択肢があってもいい
1.日本において一般的に基準化されている人生のレール
私は日本で生まれ、留学などは経験したものの23年間の人生のうちのほとんどを日本で生活してきました。
まだまだ人生初心者で、世の中には私よりも様々な経験をしている先輩方がたくさんいるわけです。
ただたった23年の人生しか生きてきていないとはいえ、学校生活、アルバイト経験、留学経験、ボランティア経験などを通して感じていることがあります。
それがタイトル通り
日本人は基準化された人生のレールに囚われすぎている
=人生のレールから外れるとネガティブに捉えられる
ということです。
私の視点にはなりますが、日本では
幼稚園(保育園)→ 小学校→ 中学校→ 高校→ 大学or専門学校→ 就職(正社員)
というのが、”普通”として考えられているのではないかと思います。
もちろん、人によって違うため皆がそうであると言いたいのではありません。
私が言いたいのは、上で挙げた幼少期から社会人になるまでの流れが
「正解」
だというように認識されているんじゃないかということなんです。
例を挙げると、
「大学を卒業してフリーターや派遣社員なんて」
「20代後半なのにフリーターなんて将来どうするの」
「ワーホリに行って帰ってきても仕事なんて見つからないよ」などなど
これらはすべて私がネット上で何度も目にした言葉です。
全員がこう考えているわけではないですし、むしろ最近は生き方に関する考え方が柔軟に変わりつつあるとは思うのですが、
まだまだ「人生のレール」を重視した考え方が蔓延しているのは明らかだと思います。
「人生のレール」を重視しているのにもかかわらず、進路や将来を決定するうえで「猶予」が少ないのも私は問題だと思っています。
高校を卒業する際、在学中に進路を決めなければなりません。
大学や専門学校に進学するとしたら、将来をある程度見据えて何を学ぶか、どの学校にするか選ばなければいけない。
大学を卒業して就職する際も、自分の夢やなりたい像などに沿って進路を決めなけれななりません。
ただ、正直20代前半で将来の方向性を自信をもって決められる人ってそんなにたくさんいないんじゃないかと思うんです。
そんな中でも生きていかなければいけないから、自分がどうしたらいいのか何がしたいのかわからなくても、どうにか進路を決めてその道を歩んでいくんですよね。
私が言いたい「猶予」というのは、
- 進路を決めるまでの時間(学校卒業後や退職後など)
- 休学などの空白期間
のことです。
一つ目の進路を決めるまでの時間という点でいうと、日本では大学卒業後や退職後次の就職までの期間に空白があるとマイナスに捉えられる場合が多い。
二つ目においては、休学をしたい場合、休学が他人から認められる理由でなければならない。また私立大学の場合、休学にもかなりの学費を払わなければならず、容易でない。
私が日本人には「猶予」があまりないということを考えるようになったきっかけは留学経験です。
私は長期(1年休学)の留学を経験していますが、その中で韓国、中国、ベトナム、ミャンマー、カザフスタン、ロシア、フランス、インドネシアなどなど
様々な国の人と交流する中で、いろんな生き方をしている人に出会ったんですよね。
韓国人の友達であれば、
大学を休学していろんな国に旅行に行く人
同じく大学を休学して留学に行く人
卒業後に就職準備生として進路を考えている人
もちろん韓国は日本と似ていて、学歴を重視されやすく、日本よりも就職が難しい国ではあります。
ですが、休学をしたり、卒業後にすぐに就職しなくてもマイナスに捉えられることは日本よりも少ないと思います。
実際に韓国では、休学にお金はかかりません。なので多くの学生が休学をして自分のしたいことをします。(留学、アルバイト、旅行etc...)
また就活準備生(취준생)といって日本でいう既卒に値する人がたくさんいます。
これは韓国の就職が難しいということも関係しているので、就活準備生の存在がいい、悪い、ということではないのですが
大学在学中に進路を決められなくても、決まらなくても、日本のように
「なぜ新卒で就職しなかったんですか?」
「なぜ在学中に就職先を決めなかったんですか?」
と聞かれる機会や、既卒だから新卒より就職が格段と難しくなるという風潮や考え方がないというわけです。
韓国だけではなく、他の国の友達の例を挙げると、
ミャンマーから来た友達は27歳でしたが、これから大学に入学したくて韓国に来て語学を一生懸命勉強していました。
たくさんの人と出会い、異文化や様々な考え方に触れる中で、日本では特に社会人になると「猶予」がないことが当たり前になっているように感じました。
2.なぜ人生のレールを重視されるのか
ここまで私の考える日本における人生のレールについてお話してきましたが、レールが重視される理由としては
- 日本社会において正社員が安定しているとされているから
- 将来思考(老後など)
- 一度レールから外れるともとに戻ることが難しい
という風潮があるからだと考えています。
一つ目の正社員の「安定」においては、一度会社に入ればなにか問題を起こしたり、自分で退職しない限りは守ってもらえる=給料がもらえるという点があります。
レールを外れ、自分がしたい事をしようと思ったとき、何かしらの手段でお金を稼ぎ生活していかなければなりません。
結局物事がうまくいってもいかなくても自分で責任をとらなければならないし、給料を保証してくれるバックもない。
正社員として自分のしたい仕事をしている人もいますが、自分が何をしたいかわからない人も結局「安定しているからとりあえず正社員になればいいか」と考えるわけです。
次に2つ目の将来思考の話。
学校の卒業、就職など様々な場面においていわれるのが
「老後それじゃやっていけないよ」
「将来どうするの」
「貯金しないと」
というような言葉だと思います。もちろん将来のことや老後のことを考えるのは正しいし仕方がないこと。
ただそれに囚われすぎて、今どうしたいかという考え方が尊重されずらい。
自分が本当にしたかったことができずあとから後悔するのはどうなのかなと思うんです。
老後の生活のために正社員として一生懸命働いてお金をためるのもいいと思いますし、大切なことだと思いますが、
人はいつ何が起こるかわからないわけです。もしかしたら急に死んでしまうかもしれない。病気になってしまうかもしれない。
そう考えると、正社員として働くことを「普通」として他の選択肢が尊重されない風潮はどうなのかと思ってしまいます。
最後にレールを外れると元に戻るのが難しいということ。
「安定」や「将来思考」などにもつながる話ですが、日本では一度正社員ではなくなると正社員に戻るのが難しくなります。
例えば、会社を辞めて以前からやりたかった長期の世界旅行に行ったり、留学に行ったりするとします。
そうすると、空白期間にしたことが「旅行」「留学」であるという事実がマイナスに捉えられやすい傾向があると思います。
その前にどんな仕事をしていたのか、何を勉強していたのか、どんなスキルがあるのかよりも空白期間にしていたことの内容で良い悪しを判断されやすい。
ある程度は仕方がないことですが、一度社会に出たらずっと働き続けることが当たり前になっていてレールから外れることが極端にマイナスに見られがちだと思います。
また年齢で暗黙のルールのようなものがあるのも問題だと。
正社員になるなら20代のうち、みたいなルールありますよね。だからそれまでにフリーターとして働いていたとしてもそろそろ正社員にならなきゃみたいな風潮がありますよね。
だから30代になって正社員になろうとしても難しい、というかほぼほぼ不可能。
「いままでなんで正社員にならなったの?」
と言われる。結局「20代までに正社員にならないといけない」というレールから外れるとそれ以降は正社員になりたくてもなれる確率がほぼなくなってしまうわけです。
3.もっとたくさんの選択肢があってもいい
ここまで書いてきて、私が言いたいのは日本人は
こうあるべきに囚われすぎ
ということです。そしてそれを当たり前化するのは違うのではないか。
中には働くことが楽しくて、それが生きがいという人もいるから学校を卒業して就職してというのはいいと思うんです。
ただそれが当たり前化してしまって、それ以外の道を選択したら生きずらくなってしまうのは違うと思います。
大学を卒業後にすぐに就職しなくても、フリーターをして働きながら、旅行やボランティアをしながら将来や進路を考える時間があってもいい。
社会人として働きながら疲れてしまったら、休みながら自分が好きなことをする時間を作ってみてもいい。
週5日働くことにつかれてしまったら派遣社員やフリーターとして働く時間を調節しながら先のことを考える時間があってもいい。
最後に、日本において若者の死亡理由の1位が自殺になっています。
犯罪や病気で亡くなる人が他国に比べて少ないのは日本の治安の良さなどの現われでもあると思いますが、自ら命を絶ってしまう人が多いのは大きな問題だと思います。
これもレールから外れると希望がないから、いくら苦しくても辛くても我慢して我慢して逃げることもできない結果死ぬしかないと思ってしまう人がたくさんいるんじゃないかなと思うんです。
様々な道が認められるようになること、空白期間をマイナスに捉えないこと、など考え方が柔軟になることで自殺してしまう人も減るんじゃないかなと思います。
いまの日本じゃすぐに変わることは難しいかもしれないけれど、人生におけるいろいろな道が認められるそんな風潮に変わり生きやすい社会になることを祈っています。
では今日はここまで!
あんにょん😊